30代はこんなことに気をつけたい

30代若いつもりでいても心と体はサインを出しています。若いつもりでいても体は正直です。

成人男性の20%が高尿酸血症で30代男性は「痛風」予備軍と言われています。

血液中の尿酸値は、通常一定範囲に保たれていますが、7.0mg/dlを超えると、「高尿酸血症」と診断されます。健診で尿酸値が高いと指摘される人は、成人男性の約2割にものぼるといわれていますが、最も多いのは30代です。

これまでは「ぜいたく病」などといわれて、グルメな中高年がかかる病気と考えられていましたが、若いときからの過食・アルコールの過飲や欧米化した食生活、そして運動不足などが、最近の痛風発症の若年化の原因ではないかといわれています。

痛風発作は猛烈な痛みが足親指の付け根を襲います。

尿酸値が高い状態が続くと、ある日突然、足の親指の付け根に猛烈な痛みが出現して、痛みが徐々に激しくなる、これが痛風発作です。ちょっと風が吹く程度でも痛むということが痛風の呼び方の由来といわれます。多くは足の親指の付け根に発症しますが、足の関節に起こることもあります。

痛風にならないためには、早めに治療をスタートさせることが大切です。尿酸値を上昇させる食物の食べすぎ、飲みすぎ、運動不足、ストレスなどの生活習慣を改善し、必要に応じて医師の指導のもと尿酸値を下げる薬を服用します。

心のケアも重要です。

30代の約40%が「心の病」を抱えているそうです。

10〜40代で一貫してメンタルに不調を感じる可能性があり、30代では約40%が「心の病」を抱えています。

仕事、睡眠不足、人間関係、家族、結婚、育児、失業、不況下での将来への不安など、さまざまなプレッシャーがストレスとなって、心のバランスを崩す人が多いようです。心の病になりやすい30代は、日頃からストレスに負けない体と健康づくりに努め、上手なストレス解消法を身につけることが大切なのではないでしょうか。

ストレス社会の中で、「心の病」は誰もがかかる可能性がある身近な病気です。心の不調は、イライラ、おっくう感、判断力の低下などの精神症状のほか、頭痛や肩こり、不眠などの身体症状として現れたりすることもあります。どのような病気もそうですが、予防と早期発見、早期治療が大切です。日頃から体の健康管理とストレス解消を心がけ、心が発するサインを見逃さないようにしましょう。